豊能障害者労働センターは、【障害者と健常者が対等に働き、経営する「社会的雇用」】という制度のもとで活動を続ける事業所です。 「社会的雇用」とは、障害者の働く場を生み出すために箕面市が独自に創った就労の場です。 一般(いっぱん)就労(しゅうろう)でもなく、福祉施設でもない、「第三の働く場」、それが「社会的雇用」です。
豊能障害者労働センターには、健常者と障害者が、支援する側、支援される側という一方通行的な区別はありません。互いの違いを理解し、それぞれの人が、その人らしく働く関係を大切にしています。 1人ひとりが、その人の持ち味を活かした働き方をしながら力を伸ばします。その働き方をベースに、新たな事業を始める時にはスタッフ全員が、ちょっと踏ん張ってステップアップをめざします。それが、ともに働く私たちの未来を切り拓く鍵になると思うのです。 そんな私たちの事業に、是非みなさまからのご支援をお願いいたします。
豊能障害者労働センターは、障害者と健常者がともに働く事業所です。 現在、24時間介護を必要とする重度障害者を含め37人の障害者と22人の健常者が、最低賃金以上を保障された専従スタッフとして働いています。 59人のスタッフは、みな対等な関係であり、全員で所得を分かちあうということを活動理念としています。原則として一般の労働現場では最低賃金が保障されますが、その場合ほとんどの現場では重度障害者が排除されています。 一方、「福祉的就労」と呼ばれる福祉施設での労働現場は、健常者は支援員と呼ばれる職員であり、障害者は利用者となり、障害者の手には最低賃金をはるかに下回る工賃が支払われているのが現状です。 私たちは、障害者と健常者が対等に働き経営することを支援する自治体(大阪府箕面市)の「社会的雇用」を利用しながら、障害者にも最低賃金以上の支払いを実現しています。 もちろん、対等に働くとは、ただ単に賃金を保障することだけではありません。そして、健常者の物差しや価値観を障害者にあてはめ、基準に合わせるよう求めることでもありません。一人ひとりの意思を尊重し、お互いに敬意を持って向き合うことが原点と考えています。 若きスタッフたちが、20年後も30年後も社会の一員として当たり前に認められ、働く者はすべて対等にあると胸張って言える職場を築くため、日々の取り組みを大切に、ゆっくりとした歩みを続けていきたいと思います。